【名脇役】この韓国俳優のおじさん(マ・ドンソク)に惚れることなんてある?
韓国映画やドラマで一度は見たことのある俳優マ・ドンソク=嫌なやつ
…この俳優さんを知っていますか?
【Instagramより】
https://www.instagram.com/p/BZxvbLOli4c/?taken-by=madongseok_
韓国映画、ドラマで脇役として出演することの多いマ・ドンソクさん。イメージとしては「あ~あの嫌な役でよく出てくる人ね」といった程度の人もいると思います。
でも、ドンソクさんは実は猛烈にかっこいい。そして「嘘だろw」と鼻で笑う人にぜひそのかっこよさを分かってほしい!
ちなみに私は日本の芸能人だと窪田正孝さん、松田翔太さんなどが好きです。もともとドンソクさん系おじさまがタイプなわけではないことを理解したうえで読み進めていただければと思います。
きっかけはコン・ユ主演の映画『新感染 ファイナル・エクスプレス』
ちょうど仕事がひと段落した日、私は失っていたプライベートな時間を取り戻すべく映画館の情報を見漁っていました。猛烈に見たかったわけではないけれど、「SNSで鼻息荒く感想言っている人がいたからな~」ぐらいの軽い気持ちで『新感染』を見ることに決めました。
だいたいのあらすじを公式サイトでチェックして、10年以上前に上映された『グエムル 漢江の怪物』のようなドタバタ&パニック系だろうとぼんやり着席し、映画を見始めます。
冒頭はコン・ユ演じるソグの人間性にドン引きの連続
日本でも数々の雑誌で表紙を飾り、30~50代の女性に特に人気のコン・ユ。
本映画の主演ですし、さぞかっこいい姿が見られるのかと思っていたのですが、「ソグ(コン・ユ)渋くてかっこいいな」という感情はすぐなくなりました。
なぜかというと、とにかく自分本位だからです。
ここでストーリーをざっくり。
↓
ソグはソウルに住む証券会社のファンドマネージャー。忙しく働くあまり、家庭をおろそかにし、妻はプサンに帰ってしまいます。両親と暮らしているソウルの家には、娘のスアンがいるのですが、スアンを気にかけることもなく相変わらず仕事漬けです。
そんなある日、こっそり母に電話をかけ「ママのところに行きたい」と話しているスアンの声を聞いてしまいます。どうにか娘をつなぎとめておきたいソグは、誕生日プレゼントとしてゲームを渡します。
しかし、それは既にスアンが持っているもの。
ソグがまったく自分のことを見てくれていないという事実を目の当たりにし、スアンはますます寂しそうです。
この辺でソグが嫌になってきます。
そうこうしている間に、妻のいるプサンにスアンを送り届けなければいけなくなってしまいました。ソウル駅からプサン駅まで続く特急列車KTXに乗り、たびたび同僚や取引先からかかってくる電話に対応するソグ。ここでもスアンはひとりぼっち(+_+)
相変わらずまわりが見えていないソグに、さらにいら立ってきます。
また、おばあさん2人を車内で見つけると、すぐ自分が座っていた席を降りて「どうぞ」と譲るスアンに対してソグは「座ってればいいんだ。譲る必要なんてないよ」といった主旨の発言をするのです。
ますますいら立ってきますね。
さらに、「ゾンビ」がどんどん増えて襲いかかってくるシーン。物語が少しずつ動いていくところです。
ここでは、ゾンビが入れないように列車と列車の連結部分のドアを閉めて、ゾンビ化していない人たちは避難を続けます。
しかし、コン・ユは、迫りくるゾンビから逃げて安全な方の列車に向かおうとしている人たちを顧みず、自分が安全な列車にたどり着くや否やドアを閉めてしまいます。さらに、同僚に連絡をして「途中の駅で降りたときに、ゾンビがいない一番安全なルートを教えてくれ」とお願いし、ぬけがけをしようとするのです。
役柄といえど、いら立ちを通り越して嫌悪感が芽生えます。
マ・ドンソクさんは最初から“いいヤツ”
この辺からネタバレになるので詳しくは言えませんが、その後すったもんだありまして、一人として犠牲にならないようにゾンビに立ち向かい、「俺はゾンビを食い止めるから先に行け!」とかっこよく乗客を守ろうとするヒーロー的な男性が現れます。
「はやくこっちに来い!」と口だけでしか言わないソグとは違い、ゾンビに襲われそうなギリギリのところでスアンを助けたり、目の前でゾンビ化していく友達を見て精神崩壊する学生を救ったりします。
それが、マ・ドンソクさん演じるサンファです。
【🚅 #絶賛新感染 レビュー】『#新感染 〜』さらに楽しめよう!ぜひ、その感動をご自宅でもう一度…!
— 新感染 ファイナル・エクスプレス (@shinkansen0901) 2018年1月12日
【47NEWS】『新感染 ファイナル・エクスプレス』 高速鉄道の乗客がウイルス感染し次々に凶暴化!https://t.co/6oCxjD1Bsc#もう一度新感染 #BD_DVD出るよ #デジタルセルEST配信中 pic.twitter.com/DSCQ4vmDRF
【🚅 #絶賛新感染 レビュー】『#新感染 〜』さらに楽しめよう!ぜひ、その感動をご自宅でもう一度…!
— 新感染 ファイナル・エクスプレス (@shinkansen0901) 2017年12月21日
【シネマトゥデイ⑤】(映画短評/清水 節)★★★★★
暴走ゾンビ列車に乗せて突っ走る、愛と絆と痛烈な社会批判。https://t.co/kfD9OEQeyF#BD_DVD出るよ #デジタル配信_EST_元旦から pic.twitter.com/6xyK9aIeXu
「もう無理じゃないか?サンファも噛まれてゾンビになっちゃうよ!」と思わせる数々のシーンで、かっこよくゾンビを倒していくサンファは、自分本位なソグとの対比のせいもあってか、抜群にかっこいいです。
そして、映画を見始めてから時間が経つにつれて「…あれ?好きってこういう気持ち?」となってくるはず。
まだ鼻で笑っているかた、騙されたと思って見てみてください。
ちなみにこの映画では、妊婦、子供、高齢者など、いわゆる社会的弱者と言われる人たちがメインで出てきます。映画を見ることで自分の日ごろの行いを見直すこともできますし、自分の大切な人のために何ができるのか、臨場感たっぷりの展開にガクガク震えながら考えさせられる映画です。ソグも父親として成長し、後半はもう涙なしでは見られません。
さて、話は戻りましてドンソクさんについて!
じゃあ「映画の役柄がかっこいい」だけじゃない魅力ってあるの?
もちろんドンソクさんの魅力は、役柄のなかだけではありませんよ。ざっと書いただけでもこれだけあります。
♦ダンディーな大人の雰囲気がかっこいい
見てください、このファッショナブルな装い!
スマートな若手俳優とは違う魅力がありませんか?こう思うのは私がアラサーになって感性が変わったからですか?
どっしりと構えた余裕のある佇まいは味がありますし、服装も本当にすてきですよね。自分の似合うものをちゃんと分かっているのだと思います。
♦かわいさも兼ね備えている
なぜでしょう。このダサいジャージ姿がかわいい。
大きい体で小さい赤ちゃんを大事に抱えている姿。そしてうたた寝しているドンソクさん。これはゆるキャラですか?
その腕でなら簡単にへし折れるミニサイズの井戸を、そっと持って子芝居をするおちゃめさ。ほら、かわいく見えてきたでしょう。
♦兄貴的な安心感と笑顔
愛嬌たっぷりのメンバーに囲まれているドンソクさん。みんなに慕われているような空気が感じられます。
共演者との記念ショットはどれもほがらかですね。笑顔も素敵です。
元少女時代で女優のスヨンちゃんともツーショット。自撮りに慣れていなくて下から撮っているあたりもなかなかのかわいさです。
♦美しい彼女に一途!
そんなドンソクさんには、彼女がいます。イェ・ジョンファさんという素人のスポーツトレーナーです。あまりの美しさに話題になり、今では芸能活動も行っています。
ちなみにドンソクさんは1971年生まれで、彼女は1988年生まれ。年の差ということだけでなく、見た目のインパクトを受けて「リアル美女と野獣」だと話題になりました。
そしてドンソクさんは、Instagramのフォロワーが72万人を超えているにも関わらず、フォローしている人は彼女のジョンファさんだけ。
彼女がInstagramに登場することはないですが、“唯一フォローしている”という部分で愛情を示している感じがなんともニクいです。
どう?どう?どう?
非常に長く書きましたが、ドンソクさんの魅力を少しでも分かっていただけたでしょうか。
見た目の怖そうなイメージを少しでも変えたかったので長々と書いてしまいました。
ドンソクさんの素敵なところを理解する人が増えて、彼が出演している映画を見る人も増えたらうれしいです。